概要
電子部品の販売会社として世界的に有名なアメリカのDigiKeyからちょっとした部品を個人輸入で取り寄せてみました。日本円JPY払いにすれば日数がやや多めにかかる以外は日本の通販サイトの感覚で買えるとは思いますが、試しに米ドル決済にトライしてみました。
結果
米ドルUSD払い | 9,967円 | 65.00×150.87×1.0163+0 |
日本円JPY払い | 11,256円 | 10,456円+800円 |
差額 | ▲1,289円 | お得に買えました! |
主な違いは消費税と為替手数料の差になります。
詳細は後述しますが、課税価格が1万円以下なら原則として関税・消費税は免除されるのと、為替レートがお店よりクレジットカードのほうが良かったので、日本円決済より安く済んだようです。
送料はUSD50ドル以上、またはJPY6000円以上で、どちらの場合も無料です。
米ドルUSD払いの場合
今回の場合、VISAマークの付いたエポスカードで支払い、日本円で9,967円になりました。エポスカードではすぐにアプリやWebで支払い予定額が見れますので安心です。また、クレジットカードを使った外貨建て払いの場合、日本円での支払金額は下表のように計算できます。数値は各自の条件に合わせて読み替えてください。
商品代金 | 為替レート | 海外事務手数料 | 支払金額 | |||
USD $65.00 | × | Visaインターナショナルが指定するレート 150.869849(2/27時点) | + | エポスカード 1.63% | = | 9966.3…⇒9,967円 |
マスターカードが指定するレート 150.87(2/27時点) | イオンカード 1.60% | |||||
JCBカード基準レート ??? 当日分のみしか見れない | 三井住友カード 2.20% |
今回の条件では為替レートはほぼ差が見られませんでしたが、マイナー通貨では差が出るかもです。マスターカードが良いなんて言われた時代はとっくに終わっていたのですね。
海外事務手数料は、クレジットカードなら2%前後のものが多いですが、デビットカードやプリペイドカードだと3~4.5%かかるものもあります。金額が大きい場合には注意したほうが良いでしょう。
あと忘れていけないのが関税や消費税と支払い手数料です。DigiKeyのドル払いはCPT(関税、消費税および仲介手数料は買主負担)で、商品代の他にあといくらかかるんだろうという不安が残ります。支払い方法は運送会社によって代金引換だったり後日請求だったりするようです。FedExでは下記のように輸入許可通知書で税金を確認できます。
日本円JPY払いの場合
為替レートをどう設定しているかはわかりませんが、仮にVisaと同じとすると、海外事務手数料6.62%相当になります。関税等の支払代行手数料も含まれ、支払金額があらかじめ確定される安心代と思うと、まあ妥当なところでしょうか。
DigiKeyでの支払い設定を日本円JPYにすれば円建ての値段が出てくるので悩むことはありませんが、消費税の計算方法が国内の小売店とは異なります。税率は同じ10%ですが切捨処理によって少なめの金額になることが多いようです。
DigiKey消費税の計算の例にならうと、
1. 合計金額(代金+送料) ¥10,456 (千円未満切捨) → ¥10,000
2. 10,000 x 7.8% (内国消費税) =780 (百円未満切捨) → ¥700
3. 700 x 22/78 (地方消費税) = 197.43 (百円未満切捨) → ¥100
4. 700 + 100 = ¥800が消費税となる。
DDP(関税はDigiKeyが負担)で、追加請求が来ないので安心できるというメリットがあります。
輸送にはFedExを使ってみた
輸送業者は日本円JPY払いの場合UPSとFedEx、USD払いではUPSとFedExに加えDHLが選べます。いずれも所定金額以上のお買い物なら無料です。どこを選んでも大きな違いはなさそうだったので、今回は世界最大手のFedExを選んでみました。
到着予定は平日配達3/4(月)と表示されていましたが、実際には3/2(土)AMにセイノースーパーエクスプレス便で届きました。注文~手元に届くまで5日間かかりました。
ここは余談ですが、FedExは世界中のあちこちで貨物機を飛ばしています。flightradar24.comを使うとリアルタイムで何の飛行機がどこを飛んでいるのか確認できます。気になる方は自分の荷物を載せた飛行機を追跡してみてはいかがでしょう?試しに、今回使ったFDX15便へのリンクを貼っておきます。日本時間の19~翌8時頃に飛んでいると思います。
通関サービスセンターの「輸入許可通知書のリクエスト」から簡単なフォームを入力すれば、輸入許可通知書を入手できます。2営業日かかると書いてありますが、私の場合は3分ほどで送られてきました。これを見れば関税や消費税がいくらになったか確認できます。
個人的使用目的の課税価格は、海外小売価格に0.6を掛けた金額となります。
為替レートは実際の支払金額とは別に、税関で公表されている外国為替相場を用います。
USD65.00×0.6×為替レート150.12=JPY5,854円
1万円以下なので一部品目を除いて関税・消費税は免除されます。(少額輸入貨物の簡易税率)
税金がかかる場合、税金の他にFedExへの支払い手数料が2%または1,000円のいずれか高い額かかるようです。荷物とは別に2週間後くらいに請求書が届くらしいので待ち遠しいですね。(今回は税金かからないので、もちろん届かないことを期待しています)
まとめ
今回用いた為替レートや各種手数料の条件を入れて、米ドル払いと日本円払いでの支払総額を比較した結果を示します。課税価格が1万円以下となる$110までなら米ドル払いのほうが安く、その後$150くらいまではFedEx支払い手数料が効いてほぼ同じ、さらにその後は為替レートが効いて米ドル払いのほうがやや安い、という試算結果となりました。
米ドル決済でも意外と簡単にお買いものができますので、トライしてみてはいかがでしょうか。
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